クナイプは生涯にわたり、水と薬用植物の治癒効果に関する知識を、自らの知見と研究をもとに体系的な教えとして発展させていきました。
神父と自然療法士は、人間、習慣、自然環境を不可分のバランスのとれた単位としてとらえ、ホリスティックな生命観を作り上げたのです。
しかし、バイエルンの機織り職人の息子が、なぜ「水の医者」「薬草の聖職者」と呼ばれるようになり、やがて国境を越えて有名になったのだろうか。これについては、本が一冊書けるほどです。しかし、ここでは、私たちの名前の由来となった人物の人生の中で最も重要な段階を紹介することで満足することにしよう。