バスルームでは、女性がバスタブに横たわっていて、後ろからしか見えません。
バスルームでは、女性がバスタブに横たわっていて、後ろからしか見えません。

入浴で心と体をリセット

ドイツの自然療法士セバスチャン・クナイプは、首までしっかり入浴する「全身浴」を水療法のひとつとして提唱していました。

この「全身浴」は、シンプルではありながらも、現代のストレス社会において、心身のバランスを整え、健康と美容を効果的にサポートしてくれるセルフケア方法としておすすめです。

お風呂でぬるめのお湯にゆったりと浸かって深くリラックスし、血行促進や免疫力アップをしてみませんか?

あらゆる入浴法の中でも、全身浴はいつでも手軽に取り入れることができ、最も効果を実感しやすい方法として、多くの人に親しまれています。

セバスチャン・クナイプによるモノクロのポートレイト。
Sebastian Kneipp

おすすめの入浴方法とその効果

<入浴方法>

自身の体調に合う入浴法を選びましょう。

  • 全身浴:お風呂で首までしっかり浸かる全身浴は、体全体を心地よく温めてくれます。水中では浮力が働くため、筋肉や関節への負担も軽くなり、より深いリラックスが期待できます。
  • 半身浴:胸まで浸かる半身浴は、全身浴に比べ心臓への負担が少なく、特に風邪のひき始めや疲れているときなど、体力を温存したい時におすすめの方法です。さらに、水の使用量が少なく済むため、天然資源を大切にできるメリットもあります。


<最適な温度と入浴時間>

  • お湯の温度:全身浴の場合、セバスチャン・クナイプは、お風呂の温度は36〜38℃を推奨しています。ぬるめの温度により十分に血行が促進され、代謝が高まり、免疫力もアップすると考えられています。反対に、熱すぎるお湯は肌の水分を奪い、心臓や血圧への負担につながるため注意が必要です。
  • 入浴時間:全身浴も半身浴も、15〜20分程度が適度な時間の目安です。長時間の入浴は、体への負担もかかり逆効果になることもあるので気をつけましょう。

目的に合わせて入浴料を選びましょう

クナイプの入浴料はタイプや香りの種類が豊富なので、気分や目的に合わせてお選びいただけます。



<こんな時におすすめ>

  • 風邪気味の時に:バスソルト、特にユーカリはスーッと爽快な香りでノドやハナをすっきりさわやかにしてくれます。
  • リラックスしたい時に:ラベンダーやサンダルウッドなど落ち着いた香りは、湯気とともに心地よい香りが立ち上り、リラックスを促します。
  • 贅沢気分を味わいたい時に:きめ細やかな炭酸泡が身体をやさしく包み、プレミアムなバスタイムを過ごせる炭酸入浴料(スパークリングタブレット)がおすすめ。
  • 保湿ケア:お風呂で肌のうるおいを保ちたい方は、バスミルクがおすすめ。天然植物オイルやスキムミルク(保湿成分)を配合しているので、お風呂上がりもしっとり柔らかな肌が長続きします。




入浴後のケア

お風呂上がりは、ゆっくり浴槽から出るようにしましょう。湯船に浸かると体には想像以上の負担がかかっています。特に血圧が低めの方は、立ち上がるときにフラつかないよう、ゆっくり湯船から出ることをおすすめします。


  • 仕上げに冷水でスッキリ:クナイプの考え方では、入浴後に冷たいシャワーをさっと浴びたり、ひざ下に冷水をかけることで、血行を整え、心臓や血管の働きをサポートする効果があるとされています。
  • 入浴後の休息:入浴後は、20〜30分程度の安静な時間を設けると、リラックス効果が持続します。ベッドでくつろいだり、お気に入りのスキンケアやハーブティーなどでセルフケアの時間を楽しむのもおすすめです。



※心臓や血圧、循環器系の疾患がある方や、静脈瘤・関節リウマチなど炎症系疾患がある方は、入浴にあたって医師への相談をおすすめします。